2012年4月3日火曜日

ポスター、チラシのデザイン

ポスターといえば、塩尻能のチラシ・ポスターはいつも、
市内のZESTの川上さんがデザインされています。
鵜澤先生の東京の公演のチラシも川上さんのデザインだそうです。
中間色をくみ合わせたとてもシックな色あいと、古典モチーフをさりげなくちりばめた、
モダンレトロなデザインがおしゃれでいつも素敵だなと思っていました。
しかし、その制作過程はなかなか大変そうです。
今回の塩尻能のチラシも去年の11月から先生と打ち合わせをされていました。
まずはどんな内容の能なのか先生にお話しをお聞きするところからはじめられていました。
先生の思いをお聞きして、それから、
どちらの能を表にするか?
どの場面がよいのか?
写真がよいのか?
そもそも何を一番に伝えたいのか?
などなど、 
むずかしい課題がいっぱいです。
横で聞いていた、私にはどんなデザインがいいのかさっぱり想像つきませんでした。当たり前ですが。。。
大変なお仕事だなと思いました。
その後もおそらく何度も打ち合わせを重ねられて出来上がったのではないかと思います。
初めてチラシをみて、こう来ましたかー!と思いました。
表は猩々乱の双の舞を中心にすえて、白抜きにポップな黄色やオレンジを配し明るいイメージです。
四隅に猩々にちなんででしょうか、波に千鳥のモチーフがあります。
裏は野村四郎先生の「俊寛」の舞台写真がとても印象的です。
背景の茄子紺色が黒い鬘(かつら)をひきたてて気品があります。
クライマックスの場面の謡(うたい)の詞章(ししょう)が書かれています。
今回も素敵なチラシではないですか。
さすがプロです。

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