2012年6月22日金曜日

メディア情報


塩尻能、子供教室が紹介されました。

週刊まつもと6月15日号

FM長野  6月16日
SaturdayD

松本経済新聞

能のトリビア?

塩尻市ロマン大学様の講義後にお邪魔して、少しお話をさせていただきました。
学生の皆様は目が輝いていて若々しかったです。
つたない話を聴いてくださってありがとうございました。
↓は原稿メモです。

2012年6月20日水曜日

いよいよ発表会

日曜日はリハーサルを残して、最後のお稽古がありました。
先生方は着物に袴姿で凛々しく、大人の稽古のときと同じに真剣です。
先生がおしゃっていましたが、子供さんに稽古をつけるときは、
先生が全力を出さないと子供たちがまったくついてきてくれないそうです。
でも、どんなに疲れている時でもお稽古をすると、逆に子供たちに元気をもらえるそうです。

2012年6月19日火曜日

特別企画 ”塩尻の地酒と能のコラボレーション”

いよいよ公演が近づいてきましたね。
みなさまご存知のように、今回の演目、「俊寛」と「猩々」はお酒がでてきます。 
俊寛はただの水もお酒と思って呑もうではないかと名台詞をいいます、
猩々はお酒が好きでいつも酔っ払っていて真っ赤な顔の妖精です。
それにちなみまして、レザンホール様のご協力のもと、
特別ラベルの塩尻の地酒が当日販売されます。
塩尻市内には、歴史のある4つの酒蔵があります。
それぞれこだわりのある4つの銘酒が当日のみ一堂に集まります。

「笑亀」

「美寿々酒造」

「高波」

「杉の森」

杜氏さんのお話をきくと、地酒はその土地土地の自然環境とよい水とよい米と、
人の長年の叡智の結晶なんですね。
いわば、土地のエネルギーのエッセンスなのかもしれません。
そういう意味では地域の大切な文化の一つなのではないでしょうか。
蔵にはかすかですがよい香りがしていました。麹なのかな?
どこか懐かしい気持ちがしました。

* * *

そして、能にちなんだ特製のラベルを作っていただきました。
なんと書を書いてくださったは、俊寛のシテをされる野村四郎先生と
猩々に出演される鵜澤久先生です。
先生方ありがとうございます。当日は原書も展示します。
まだ、ラベルを見てないのですが、それぞれ準備がすすんでいるそうです。
ありとうございます。たのしみですね。

2012年6月4日月曜日

木曽漆器祭/奈良井宿場祭

2日3日はメンバーの方数名と木曽の漆器祭り(平沢)/宿場祭り(奈良井)で、
観光客の方々に塩尻能のチラシを配ってPRさせていただきました。
現場に行ってから無茶振りをしてしまったかなとちょっと危惧していましたが、
メンバーのみなさんはコミュニケーション力が非常に高く(私をのぞく・・・)、
多くの方にお話して塩尻能をPRすることができました。
子ども教室の生徒さんも4名参加してくれて、
おそらく人生はじめての(?)チラシ配りを一生懸命やってくれました。
お能と子どもの組み合わせのギャップにびっくりされる方が多かったです。
狂言の「柿山伏」が教科書に載っているので知っていて観に行きたいといってくれた小学生もいました。
塩尻で能の教室があるというインパクトは残せたかもしれません。
野村四郎先生も仰っていたように、人から人へ伝えていくことが大事ですよね。

さて、お茶壺道中はなぜか遭遇できず幻におわりましたが、
お昼には観光協会の前で山うど汁のサービスがあったのでいただきました。
お味噌汁が緑色になるくらいうどがたっぷりとさば缶ががちょっと入っています。
はじめていただきましたが、木曽の山の息吹が感じられる風味でした。
そして夕方は平沢に立ち寄り、奈良井川の岸にある「檜舞台」を見ました。
地元の方数名から「昔、能をやった舞台があるからあなたたち使ってよ」と言われたからです。
実際みると能舞台というよりはミニ国技館という感じでしたよ。
それから、平沢の町中に戻ると一軒の工房にお邪魔しました。
庭の奥の蔵から翁のような職人さんがでてこられて、
「漆器を作るときはまず道具を作るところからはじまる」と、
鯨のひげで作ったへらや人の髪の刷毛を見せてくれました。
鯨のひげは能面の裏にもばねとして使われているそうです。
今では手に入りにくい貴重な材料です。
意外なところで能と漆器はつながっていました。



2012年5月14日月曜日

手作りチラシ

メンバーのIさん&Kさんチーム制作の、
とってもすてきなオリジナルチラシができました☆
「俊寛」、「猩々乱」のストーリー解説をご覧ください。
読むとよくわかると大好評です。
※クリックで拡大します。

2012年5月7日月曜日

図書館

5日のお稽古の帰りに、ふらっと図書館に入ったら
塩尻能の展示コーナーを発見しました!
図書館の方に許可をいただいて、撮影許可書を下げて撮りました。
お能関連の本やDVD,いろいろあります。
豪華ラインナップです。
ぜひこの機会に手にとってみてはいかがでしょうか。

AMIさん

子供教室を見学にこられたAさんは越中富山のご出身です。
子どものころは加賀宝生流でした。
といっても特別先生について習ったわけでなく、
銭湯に行くと大人たちが謡をうなっているので、それを聞いて
自然に耳で「鶴亀」などの謡を覚えたそうです。
(ちなみに鶴亀は謡の初心者が最初に習う曲です。
お正月やお祝いの席で歌われる曲です。管理人は哀しいかな覚えられないので謡本を見ています。
能楽は暗記の芸術とも言われていて、能楽師の方は謡本を見ません。)
家にお客さんがくると子どもたちが正装で謡を披露したそうです。
70年以上前はなんと風流な時代だったのですね。
また、Aさんは塩尻能の発起人だった故Yさんと一緒に教育委員会や学校を訪ねたり、
以来十数年誰に頼まれわけでもなく、人知れず、チラシを配ったり宣伝活動をしてきてくださった方です。
塩尻能が長年続いてきた陰にこういう方がいらっしゃったのですね。。。
子ども生徒さんのお稽古を正座し背筋を伸ばしたまま真剣に見ておられました。

諏訪

ただいま、メンバーが各所にポスターを貼らせていただいたり、
チラシを置かせていただいております。
暖かくご協力くださいましたお店の皆様、誠にありがとうございます。


かわら亭(フレンチレストラン)

千の水(丸高みそ/カフェ)


ぬのはん(旅館)

サンリツ服部美術館

SUWAガラスの里

ハーモ美術館

原田泰治美術館

平安堂 茅野店

くらすわ

(店名敬称略)


松本

ただいま、メンバーが塩尻能のポスターを各所に貼らせていただいたり、
チラシを置かせていただいております。
暖かくご協力くださいましたお店の皆様、誠にありがとうございます。

(店名敬称略)
松本市

音楽社(楽器)

琴三絃師 菊岡まつ乃

菊の湯(温泉)

琴光堂(和楽器)

コトリ(フレンチレストラン)                

坂本の湯(日帰り温泉)

さっぽろ(ラーメン)

Salon as salon(カフェ

Studioのまど(陶芸)

たかはし(呉服)

中町きもの舘

中町クラッシック館

半杓亭(カフェ)

ピカデリーホール(劇場)

麺肴ひづき

枇杷の湯(日帰り温泉)

松本市中央公民館

松本市美術館

安曇野市

安曇野ちひろ美術館

お宿 なごみ野(穂高温泉郷)

豊科近代美術館

豊科図書館

トリデン (豊科/ラーメン店)

とんぼ玉美術館

三郷の道の駅 (安曇野市)

平安堂 安曇野店




2012年5月6日日曜日

子供の日

今日は子供教室でした。
そして今日から生徒さんとして、新人さんが入っていらっしゃいました。
新人のみなさんは2歳です!!!!
扇がとても大きくみえますが、しっかりにぎって
先生の後について走ったり、かざし扇をしているではありませんか!
これはびっくりです。他の生徒さんの謡になんだか楽しそうです。
2歳の生徒さんに合せて教えられる先生もすごいと思います。
さらに教室の一人一人違う子供さんの性格に合わせて、
その子にあった指導をされているそうです。
教室が始まった最初の頃に見学した時を思い出すと本当に
みなさんの努力が実を結んでいるなあと感嘆しました。
今日は久しぶりに見学しましたが、
エネルギーにみちて舞っているお子さんがいました。
それは、まるで、小鳥の雛が突然飛ぶときのような感じがしました。

2012年5月3日木曜日

木曽漆器祭り

市役所の商工課で塩尻能のチラシやポスターをおいていただいた。職員の方にどこかで宣伝できないか相談したところ、
6月1日、2日、3日の木曽漆器祭りを紹介していただいた。
商工課が企画するイベントで、県内外から2万~3万人の観光客が訪れるそうです。
漆器や、名産品の販売のほかに、お茶壺道中もあるそうです。
木曽平沢と奈良井宿がおもな会場だそうです。
たのしそうです。
みなさん、ぜひお出かけください
来年は、子ども教室の生徒さんたちが、袴姿でお仕舞や謡をするミニ発表をみなさんにみていただけたらいいかもしれなですね。
いやもっと夢は大きく、川崎子供教室や逗子子供教室と一緒に子どもの能公演ができたらよくないですか!
商工課のみなさんよろしくおねがいします。


4月

4月はあっという間に過ぎて気が付けばもう5月になってしまって焦っています。
しかしPC用メガネも買ったし、これでもっとブログも書けそう。
振り返ると、
13日に新しい館長と会った。
14日は三者会議をした。
担当の方は熱意を秘めて長年続けてこられたと感じた。信頼してやっていけると感じた。
自分としては今回から関わったばかりのためか、まだ状況が明確に整理がつかないです。
しかし、そのうち霧が晴れるようにいろいろなことが見えてくるだろうと思う。
また、こういうすぐに分からないことは自分にしては珍しいことなので、かえって面白いと思うことにした。
とにかく、いろいろな方に会ってお話を聞いて、
試行錯誤してみようと思います。

2012年4月26日木曜日

柴田稔先生

塩尻能に出演される能楽師の柴田先生が、ブログで塩尻能と当ブログを紹介してくださいました。

記事はこちらです。

http://aobanokai.exblog.jp/17458015/

メッセージもいただきました。

「今度の塩尻能がご盛会になること、お祈りいたします。

そして今後とも継続して能楽の公演がなされることを切望します。」

柴田先生ありがとうございます!

前回は「鞍馬天狗」に塩尻の子供教室の生徒が出演させていただきました。

その時に袴の着付けをしていただいたそうです。たいへんお世話になっています。

先生のブログは能の作品の解説はもちろんのこと、

能楽師の方が日頃からいかに能に取り組まれているのかが

わかってとても勉強になります。鵜沢先生のことも時々出てきますよ。

ただし、読みだすと面白くて止まらなくなるのでご注意ください。

塩尻

ただいま、メンバーが塩尻能のポスターを各所に貼らせていただいております。
チラシを置かせていただいております。
暖かくご協力くださいましたお店の皆様、誠にありがとうございます。


加藤の鯉

桔梗が原ケアハウスなごみ

如月会 (能楽愛好会)

着物のまつお

クランポン (欧風お菓子)

クリーニング館 ツルヤ広丘店

グレイスフル塩尻

ケン・ドーン (カレー専門店)

こまくさ野村クリニック
笑亀酒造株式会社

立石薬局 (大門商店街)

中信会館 (中華レストラン

スーパー ツルヤ 広丘店

原山商店

日野百草丸本舗

Brasserieので Vin

平安堂 塩尻店

ホテル 横山

ホテルルートイン塩尻インター

特別養護老人ホーム みどりの郷 

塩尻駅下のお土産屋さん

塩尻駅観光案内所

ヘルスパ

松本歯科大学

Yulax整体院

吉田地区センター


(店名敬称略)

2012年4月9日月曜日

KURA

月刊誌「KURA」の4月20日発売号にイベント情報欄に掲載されます。
編集部様ありがとうございました。
「春のまちあるき」特集も気になります。

県内は松本城や明科の薪能、伊那能、飯田能、信州新町能、
長野能など各地で公演があります。
管理人が知らないだけで他にもあるかもしれません。
最近では伊那能を見に行きましたが、
伊那は昔から芸能が盛んな土地柄だからでしょうかとても盛況でした。
となりの席の方から林檎をいただいたり、なんとなくほのぼのとした雰囲気でした。
実は県内には能楽ファンの方はかなりいらっしゃるのでは?と思います。
塩尻能も多くの方に見に来ていただけるといいなあと思います。

タウン情報4月3日記事

4月3日(火)の松本平タウン情報紙(信濃毎日新聞系列)に子ども教室が記事にとりあげられました。
子ども生徒さんたちは仕舞「清経」、「猩々」を習っているそうです。
私にとってお仕舞はなかなか覚えられなくてむずかしいのですが、
子どもさんたちはよくくい付いているので、面白くなって、はまってきているのではないでしょうか。

(記事より引用)
「日本の伝統文化を体に染み込ませたい。時間が必要だが、種をまき育てたい」

という鵜澤先生のコメントがありますが、
記事によると中には能楽師になりたいという生徒さんもいらっしゃるそうです。
子どもさんたちに教えるということは夢があって素敵ですね。
また、小さいときに本物の芸術にふれることはとても貴重な一生の宝になる得がたい経験だと思います。

松本平タウン情報様ありがとうございました。

2012年4月3日火曜日

ポスター、チラシのデザイン

ポスターといえば、塩尻能のチラシ・ポスターはいつも、
市内のZESTの川上さんがデザインされています。
鵜澤先生の東京の公演のチラシも川上さんのデザインだそうです。
中間色をくみ合わせたとてもシックな色あいと、古典モチーフをさりげなくちりばめた、
モダンレトロなデザインがおしゃれでいつも素敵だなと思っていました。
しかし、その制作過程はなかなか大変そうです。
今回の塩尻能のチラシも去年の11月から先生と打ち合わせをされていました。
まずはどんな内容の能なのか先生にお話しをお聞きするところからはじめられていました。
先生の思いをお聞きして、それから、
どちらの能を表にするか?
どの場面がよいのか?
写真がよいのか?
そもそも何を一番に伝えたいのか?
などなど、 
むずかしい課題がいっぱいです。
横で聞いていた、私にはどんなデザインがいいのかさっぱり想像つきませんでした。当たり前ですが。。。
大変なお仕事だなと思いました。
その後もおそらく何度も打ち合わせを重ねられて出来上がったのではないかと思います。
初めてチラシをみて、こう来ましたかー!と思いました。
表は猩々乱の双の舞を中心にすえて、白抜きにポップな黄色やオレンジを配し明るいイメージです。
四隅に猩々にちなんででしょうか、波に千鳥のモチーフがあります。
裏は野村四郎先生の「俊寛」の舞台写真がとても印象的です。
背景の茄子紺色が黒い鬘(かつら)をひきたてて気品があります。
クライマックスの場面の謡(うたい)の詞章(ししょう)が書かれています。
今回も素敵なチラシではないですか。
さすがプロです。

2012年4月2日月曜日

初会議

3月31日午後、市内某所にて初の全体会議をしました。
みなさま、おいそがしい中ありがとうございました。
和気藹々と意見交換ができました。
たとえば、今回の狂言「柿山伏」は小学6年生の国語の教科書に載っているそうです。
ぜひ、小学校、中学校の生徒さんや先生に鑑賞してもらいたいという意見がありました。
また、他にも、お能の普及のための様々なすばらしいアイデアが出されました。
それから、子ども能教室では今、猩々のお仕舞を習っているそうです。
謡の「(猩々がお酒に酔っ払って)足もとはよろよろと・・・」
という部分の足が本当によろめくような振り付けになってるそうです。
とくに小さな子どもさんがやるととてもかわいいそうです。
ぜひ発表会で見てみたいです。

三月のあれこれ

さる3月22日(木)、曇り空に、風が強く黄砂がまって、とてもどんよりした空気でした。
大陸から来たのか、近郊の畑から来たのかはわかりせんが空が黄色っぽいです。
市文化財団の最後の理事会のために、先生が塩尻にいらっしゃいました。
駅の隣の観光案内所に最近できた喫茶店で先生といっしょに
お昼をいただきながら打合せをしました。

2012年3月29日木曜日

野村四郎先生

3月10日赤坂で「春と修羅」を観た後で、まったく想像もしていなかった展開がおこりました。
鵜澤先生が尊敬する、野村四郎先生のお話をいっしょに聞かせていただきました。
塩尻能の「俊寛」のシテ(主役)を演じられる方です。
日本能楽会会長です。

2012年3月26日月曜日

子ども能教室のお稽古と取材

昨日(3月25日)は、月に一度の子どものお稽古の日でした。

先生は前日に川崎能に出演されたばかりにもかかわらず、熱心に

お稽古をしてくださいました。

写真は、仕舞の稽古中の様子です。

子どもさん一人つづ、個人レッスンをしていきます。

ダンスとちがって鏡は使いません! ひたすら先生をみながら、真似していきます。

左の生徒さん、天にむかって、すっくと真っ直ぐ立った姿がいいですね、決まっています。

扇を持つ右手もしっかり伸びています。

待っている子供たちもずっと正座して見ています。お行儀よいですね。

そして、今回は、松本平タウン情報様が取材にきてくださいました!

記者M様は長いお稽古をずっと見てくださり、先生にインタビューされていました。

心のこもった取材ありがとうございました。どんな記事になるのか楽しみですね☆


真剣にお稽古中です


2012年3月21日水曜日

3月10日 現代能 「春と修羅」 を観て来ました。

管理人は、去る3月10日、赤坂レッドシアターで「春と修羅」を見てきました。こちらはその紹介記事
鵜澤先生から「「春と修羅」見に来ない?」と珍しくお誘いをうけ見に行ってみました。
前から長い期間、この舞台の稽古が続いていることは聞いてましたが、内容はしりませんでした。
舞台は真の闇の中からはじまりました。
役者さんが何人か舞台に入ってくるかすかな気配がします。
耳をすますと、呼吸音だけが聞こえてきます。それがやがて息が出る破裂音になり、オノマトペのような、音になり、つながって、言葉になっていきます。
気が付くと自分が井戸の底のような、森の奥のような、黄泉の国のような不思議な、なつかしいような空間にいることにきがつきます。

宮沢賢治の代表的な詩「春と修羅」を中心に、おなじみの「どんぐりと山猫」、「注文の多い料理店」などの作品、「書簡」がたいへんいい感じに有機的にコラージュされていました。
岩手の自然をなめるように愛する賢治、戦争の悲しさ、苦しさ、最愛の妹を失う瞬間の苦しさ、つらさなどの賢治が経験した心象風景が役者さんの身体を使って表現されます。そんなことできるの?と思われるかもしれませんが、本当に風景があざやかに浮かびました。賢治の心が見えない空気の塊になって舞台に渦巻いているかのように感じました。
その空気圧の中心になっていたのは鵜澤先生の身体の存在感と感じました。
衣装はコンテンポラリーダンスのダンサーのようなワンピースです。
「きのこみたいだったでしょ?」と後で言われました。
また「料理店」のときはなんとなくお顔が山猫っぽくなってたような・・・。
能では性別を越えるのみならず、花の精にもなるし、内側からなんにでも変容できるでしょうか。

現代能を生で見たのは初めてですが、この舞台はだれでも楽しめる、
イマジネーションを豊かにしてくれる作品でした。

2012年3月19日月曜日

6月23日(土)午前11時30分からは「事前講演」

6月23日(土)午前11時30分からは「事前講演」 がレザンホールの大ホールで行なわれます。
講師は出演もされる鵜澤久先生です。
無料です。お話がとても上手でたのしい鵜澤先生の講演をぜひお愉しみに。

以下はチラシより引用
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能の世界が近くなる「能楽講座」のごあんない
「能楽の基礎知識」、「 俊寛 」・「猩々乱」の世界を より深く鑑賞するために
能舞台に一面の銀世界が広がり…。客席にいながら桜の花びらが肩に舞うような…。
世界最古の舞台芸術といわれる能楽は、観る側の想像力によって魅力が一層深まります。
「能楽講座」で想像力をはたらかせる楽しさを知り、「第八回塩尻能」で新たな能楽を見つけてください。
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鵜澤久先生より-「第八回 塩尻能によせて」

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「第八回 塩尻能によせて」 

・見どころ

 塩尻市で平成9年に能の公演が始まり、今年で8回目となります。

この間に多くの地域の方々に能と狂言を知ってもらい楽しんで頂いてきました。

今回の「俊寛」は、平家討伐を企んで失敗し、流罪となった男、俊寛の人間ドラマとも言える、

歌舞伎にもなるような劇的興奮を伴う大変面白い能です。

シテ俊寛を演じる野村四郎氏は、当代随一の優れた能の演技者であり、

その深い洞察力の上に立っての舞台表現は、観る人を強くひきつけ、

一人の男の背負った人生ドラマを皆さんに強く印象づけるでしょう。

 また、私と光が演じる「猩々乱」は、うってかわって明るい祝いの心にあふれた曲です。

ストーリーというよりも、真っ赤なかつらと真っ赤な装束を着けた酒の大好きな、

いわば、妖精が二人、波を足先で軽く跳ね上げながらすべるように舞う、

能の舞と能の音楽を存分に楽しんで頂ける能です。

赤ずくめのその姿は、能を観る人演じる人、その場のすべての人が共に生き生きとして在ることの

「喜びのあらわれ」として感じられると思います。



・日本人と能

能はわかりにくい、言葉が古くて聞き取りにくいと言われますが、

日本人が日本人として、その各々の感性を存分に生かして、舞台を見ていただきたいと思います。

能は650年という長い歳月、脈々とその時代その時代を生き抜いてきた日本が世界に誇れる伝統演劇です。

観客も演者も共に同じ空間に身をおき、リアルタイムにその時間を楽しんでみてください。

能の教室に通う子どもたちは今、能を通して、日本人の精神と文化を、

声を出し身体を動かしてどんどん吸収して身につけていっています。

今年4月から文部科学省により古文、漢文が小学校の国語に(また他の課目にも)取り入れられることになりました。

今回の狂言「柿山伏」も小学校の国語の教科書に掲載されています。

教育関係者の皆様をはじめ、児童、生徒、保護者の方にもぜひ本物の舞台を見て頂きたいと存じます。



・子どもと能

能を体験した子どもたちは口々に、「能っておもしろい!」と言ってくれます。

体と声をいっぱいに使って、お腹に力を入れて真っ直ぐに立つ、

そのことだけでも難しいけど面白いと感じる、そんな子どもの柔軟な心と体。

日本人のもつ根源的な力を、体で考える力を小さい時に教えたいと思って指導しております。

子どもたちの元気いっぱいの舞台を見てください。

観世流能楽師 鵜澤久

(2012年3月10日)

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6月23日(土)午前10時からは第四回「子ども仕舞発表会

前日の6月23日(土)午前10時からは第四回「子ども仕舞発表会」が行なわれます。
一昨年から能楽入門講座を受講し、仕舞の稽古を続けてきた塩尻市内園児・小学生
20名が舞台で発表します。子どもたちのひたむきな練習の成果をぜひ見てください。本公演に使われるものと同じ大ホールの本物の能舞台の上で、仕舞用の着物や袴の着付けをしてもらい足袋をはき、扇を手にもって舞台に立ちます。
そして大人でも覚えるのが大変難しい振付けを子どもたちが一人ずつ、力いっぱい舞います。

無料です。

主な演目のご紹介

能「俊 寛」俊寛は今NHK大河ドラマで話題の平清盛と因縁深い実在の人物です。非情な運命を生きた俊寛はどんな人でなにを思ったのか・・・平安時代の俊寛と舞台で会えます。
俊寛役の野村四郎師VS.赦免使役の宝生閑師はともに能楽界のリーダー、重鎮であり、現在最高の贅沢なキャスティングです。舞台に立つだけで物語の世界を作り出されます。

狂言「柿山伏」次は一転して、狂言「柿山伏」は180度舞台の雰囲気が変わり、ユーモラスな世界がくり広げられます。動物の物まねなどの至芸を楽しんで、大いに笑っていただきたい演目です。また「柿山伏」は小学校の国語の教科書に掲載されている子供さんにおなじみの演目です。

能「猩々乱」双之舞最後の能「猩々乱」は猩々(お酒の好きなかわいい妖怪、オラウータンの漢名でもあります)が人間の正直さに感激して舞うおめでたい舞が見所です。これはもう難しい理屈ぬきで、歌と音楽と舞がせめぎあいスパークする、三位一体が放つ明るく華やかなエネルギーを感じていただきたいです。
今回は普通の「猩々」ではなく、特殊演出を付けた「猩々乱」それも普段は猩々が一匹のところを二匹出てくる「双之舞」で致します。非常に難易度の高い舞です。
乱の舞には「乱れ足」という波を蹴りたわむれ遊ぶような特殊な足使いがあります。
また波の上を流れ、たゆとうようなイメージの「流れ足」もあります。
より波にたわむれ遊ぶイメージが強調されています。

2012年3月18日日曜日

ごあいさつ

今日から公演まで、自分も初心者なので勉強しながらですが、ブログを書いていきたいと思いますよろしくお付き合いくださいませ。
さて、塩尻能教室および子ども能教室をご指導いただいています、鵜澤先生より見に来てくださる皆様に向けてのコメントをいただきました。
現代能「春と修羅」の公演中のお忙しい朝に、手書きで原稿を書いてくださいました、先生ありがとうございます。
「塩尻能によせて」(投稿)をご覧ください。

2012年3月11日日曜日

6月24日(日) 第八回 塩尻能のご案内

【公演名】第八回 塩尻能

【演目】 能:猩々乱  狂言:柿山伏  能:俊寛
【出演】 シテ俊寛:野村四郎  シテ猩々乱:鵜沢久  シテ山伏:石田幸雄

【日時】2012年6月24日(日)13:30 開場/ 14:00 開演
<終了予定は17時ころ>
【会場】塩尻市文化会館(レザンホール)大ホール
塩尻市大門7-4-8 [TEL] 0263-53-5503

【料金】全席指定 一般S席5000 円 A席4000円 高校生以下全席一律1000円
 /レザンクラブ会員S席3000 円 A席2500円