2012年6月20日水曜日

いよいよ発表会

日曜日はリハーサルを残して、最後のお稽古がありました。
先生方は着物に袴姿で凛々しく、大人の稽古のときと同じに真剣です。
先生がおしゃっていましたが、子供さんに稽古をつけるときは、
先生が全力を出さないと子供たちがまったくついてきてくれないそうです。
でも、どんなに疲れている時でもお稽古をすると、逆に子供たちに元気をもらえるそうです。


毎回3時間近いお稽古では、一人づつ仕舞をしますが、
それ以外の子供たちは地謡として歌います。
しかもずっと正座しながら、3時間全力で歌い続けるなんて、
はっきり言って大人でも大変です。ていうか、やったことありません。
それを、4歳の生徒さんはじめ小さな子たちもふくめ、
みんな最後の挨拶まで集中力を切らさずにお稽古をやりとげたのは、
立派だと思います。
それも先生に注意されるから我慢してやっているという面もあるでしょうが、
それだけでなく、仲間と一緒に舞ったり、歌ったりすること自体を
自発的に楽しんでいる様子もあります。
振り付けをしっかり覚えた子は、さらに、仲間が歌う地謡を聴きながら、
動きに躍動感や音楽性がでてきたように感じます。
また、プロの先生方から「舞台に立つ」ということの真剣さや喜びを肌で感じているのかもしれません。
一転して、休憩時間は思い切りはじけてるのも子供らしくていいですね。
世阿弥の花伝書にも、子供はまず思い切り声を出すことが大事であり、
すぐに型にはめてはいけないというようなことが書いてあります。
鞍馬天狗の連吟のお稽古をみましたが、みんなお腹からすごく大きな声がでていました、
コアマッスルが鍛えられそう。
そして聴いているこちらの心が洗われました。
最後に先生が、「先生たちも24日のために一生懸命お稽古してるから、みんなも発表会がんばってね」と声をかけていました。みんな神妙にきいています。

本当に自信をもってお勧めしたい「子ども仕舞発表会」、
23日10時開演です。

0 件のコメント:

コメントを投稿